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2、実録、燃費ランキング発表!

 これから先、ガソリンの価格は不安がいっぱい。アメリカのGMやクライスラーがこのような状況になってしまったのも、燃費のいいコンパクトカーがラインナップに揃っていなかったから。

 我が国、日本は幸いなことに燃費の優れたECOカーがたくさんある。その中でもしのぎを削って燃費向上の技術を競っているわけだから、消費者としては実にありがたい限り。

ガソリン給油中

 では、ジャンル別に燃費性能のランキングを紹介しよう。ちなみに、軽自動車はノンターボとターボに分けている。  

 燃費のテスト方法は東京〜伊豆間往復の約400キロの道のりを設定、市街地、高速道路、山岳路を走破して平均データを算出するもの。計測の時間は丸1日を要するが各車ともほぼ同条件で比較できるのがメリット。

軽自動車の燃費ランキング

■ノンターボ車(km/L)
順位 車 名 実走行燃費 10・15モード走行
1位 エッセX 16.25 22.0
2位 セルボG 15.08 21.5
3位 R1R 14.26 24.5
4位 ムーヴX 14.18 23.0
5位 ステラLX 14.08 23.0
6位 eKワゴンGS 14.78 20.0
7位 ミラXリミテッドSD 13.69 27.0
8位 アルトラパンX 12.74 19.8
9位 MRワゴンXS 11.41 20.0
10位 ゼストW 10.68 19.0
■ターボ車(km/L)
順位 車 名 実走行燃費 10・15モード走行
1位 MRワゴンT 11.90 18.8
2位 R1S 11.47 19.4
3位 セルボSR 11.3 23.0
4位 ゼストスポーツWターボ 11.16 18.0
5位 ミラカスタムRS 10.85 21.5
6位 ソニカRSリミテッド 9.64 23.0
7位 eKスポーツR 9.38 17.2
8位

旧ワゴンRスティングレーDI

9.03 19.4
9位

アトレーワゴンカスタムターボRS

8.59 15.2
10位 ムーヴカスタムRS 8.42 21.5

 軽自動車の場合、イメージとしては燃費優等生に見えるが、実際のところはそれほどでもない。理由としては、小さなエンジンの割りに重たいボディを搭載しており“ゆとり”に欠けてしまうのが難点。  

 一方、ターボ車はどうか。軽自動車は排気量が決まっているため、ハイパワー仕様にはプラスターボとなるわけだが、エンジンの構造上、好燃費は期待できない。

 したがって、ノンターボ、ターボともに「なんだ、これくらいなの?」って数値が正直な結果だ。  

 とりわけ、好燃費を叩き出したクルマは、ボディ重量の軽いエッセやR1。ちなみにエッセの車両重量は710kg。ムーブに比べ、100kg以上も軽量化されているのだ。軽自動車の場合、どんな最新技術よりもパワーウエイトレシオが影響すると思っていいだろう。

コンパクトカーの燃費ランキング

■コンパクトカー(km/L)
順位 車 名 実走行燃費 10・15モード走行
1位 ヴィッツ1.0F 15.85 22.0
2位 フィット1.3G 14.20 24.0
3位 デミオ1.3CV 13.09 23.0
4位 パッソ1.0X 12.74 21.5
5位 イスト150G 12.66 18.0
6位 ラクティス1.5G 12.07 18.4
7位 マーチ12E 11.87 20.5
8位 ティーダ15M 11.64 19.4
9位 ノート15X 11.22 19.4
10位 スイフト1.2XG 10.27 20.5

 コンパクトカーでは1〜1.5リッターまでの乗用ジャンルでベスト10のランキング車を選んだ。車種によってエンジンが複数ある場合は燃費のいいエンジンを搭載する車両を選び、OEM車は割愛することにした。

 結果としては軽量ボディ+1リッターエンジンのヴィッツがダントツ。技術力で燃費性能をアップさせたフィット、デミオも上位に食いこむ。今後はトヨタのiQが加わるだけに燃費競争はますます激しくなるはず。  

 このジャンルの特長としては、CVTが全盛。燃費性能を上げるにはお約束のトランスミッションだ。今回ランクインした10車のなかでは、多くのクルマに採用されている。トルクロスが少なく、シフトアップ時の振動も無いのがCVTのメリット。

 ひと昔前のCVTはクリープがなく、レスポンスも悪かったために敬遠されがちだったが、このところの技術革新はめざましく、出来のいいCVTが増えてきたのも事実。(2008.11月末現在)

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