クルマに乗って「疲れるなあ」と感じる原因は概ね次の2つにあると思っていい。 ひとつはシートの性能。身体をしっかりとホールドする形状かどうか、疲れにくいクッション性能が保たれているか、が重要だ。
ホールド性能はドライバーの肩までしっかり包み込むような形状で、ランバーサポート(腰の部分のホールド)まで気を配っているかどうかも大切。 出来のいいシートは表皮部分が硬めで中身を柔らかくする(クッション性能を上げる)ような工夫を施している場合が多い。しかし、この評価がわかるのは長距離走行を走り終えた後になる。
そしてもうひとつは足回り。最近はほとんど無くなったが、ピョンピョン跳びはねるリーフスプリング式のバネは乗員にストレスを与えたもの。
現代では、ほとんどのクルマが収束性のいい高効率な足回りを備えているため、疲労度は大幅に軽減されている。
ただし、ママさんの街乗り仕様車のように、セッティングを柔らかめに振ったクルマもある。コーナーでは大きくロールし、スタートや急停止では激しいピッチングを伴うこともある。
高速道路や山岳路を利用し、長距離走行の多い方は、この2点に注意していただきたい。
さて、このパートでは直接、肌に触れることになるシート性能を評価していこう。 評価軸だが、Good Job総合研究所の代表が東京〜伊豆間の往復400キロを走行し、自らの“尻センサー”で時間をかけてチェックしている。
なお、評価項目は、C=普通、B=やや良い、A=とても良くできているの3種。最近のクルマはC以下がほとんどないために、評価項目はこの3種で紹介する。
今回は身長175センチ、中肉中背のテスターによる評価と考えて欲しい。体格差でも評価は変わってくるため、まずはディーラーの試乗車で自分なりのフィーリングをチェックすることが大切だ。
車 名 | シートの硬さ | ゆとりあるサイズ | 疲労の少なさ |
ワゴンRスティングレーTS | B | A | A |
タントカスタムRS | B | A | A |
ムーヴコンテカスタムRS | B | A | A |
ライフディーバ(旧) | C | B | B |
ミラカスタムRS | A | A | A |
アルトX | C | B | B |
パレットTS | B | B | A |
MRワゴンウィット | A | B | B |
eKワゴンスポーツ(レカロ) | A | A | A |
ステラリベスタ | B | C | C |
※C=普通、B=やや良い、A=とても良くできている
車 名 | シートの硬さ | ゆとりあるサイズ | 疲労の少なさ |
フィットG | A | A | A |
ヴィッツ1.3U | A | C | B |
プリウスG | B | A | A |
デミオ1.3C-V | B | A | A |
パッソ1.0X | C | A | B |
スイフト1.2XG | B | B | B |
ティーダ15M | B | A | A |
ノート15X | B | B | B |
ラクティス1.5G | C | A | B |
イスト150G | B | A | A |
※C=普通、B=やや良い、A=とても良くできている
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